販売サービスを比べる前に「売れ残る在庫」が心配な方は、在庫を持たずに売れる商品から始める方法で、PDF・テンプレート・短い教材を最初の商品にする考え方を整理できます。
記事として売る? 自分のお店に並べる?
| サービス | 月額0円で開始 | PDFの自動提供 | 集客の特徴 | 向いている販売 |
|---|---|---|---|---|
| note | ○ | 記事・添付を使う | note内の読者導線 | 文章を読ませ、その続きを販売 |
| BOOTH | ○ | ○ | 作品・素材を探す人との接点 | PDF、画像、音声、素材集 |
| BASE | ○ | ○ | 原則として自分で集客 | 複数商品を自分のショップで販売 |
| STORES | ○ | ○ | 原則として自分で集客 | シンプルなネットショップ運営 |
| systeme.io | ○ | ○ | 自分で記事・SNSから集客 | 販売ページ、決済、メール、講座を連携 |
ここでいう「集客」とは、サービスに登録すれば自動的に売れるという意味ではありません。noteやBOOTHにもサービス内で見つかる可能性がありますが、どの方法でも検索記事やSNS、既存の読者との関係が売上を大きく左右します。
手数料は「率」だけで比べない
代金の支払い手続きを「決済」と呼びます。Stripe(ストライプ)は、その支払いを受け付けるサービスです。以下は、1,000円のPDFが代表的なカード決済で1件売れた場合の概算です。振込手数料、税金、返金、不正利用対策などの追加費用は含めていません。実際の料金は決済方法やプランによって変わるため、公開前に各公式ページも確認してください。
| サービス | 代表的な条件 | 1,000円販売時の概算残額 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|---|
| note | カード事務手数料5%+残額の10% | 855円 | 振込1回270円。購入者の決済方法で事務手数料が変わる |
| BOOTH | 5.6%+45円 | 899円 | 1件ごとの固定額は低価格商品ほど影響が大きい |
| BASE | 3.6%+40円+3% | 894円 | デジタル商品で使える決済方法やダウンロード条件を確認 |
| STORES | フリー・主要決済5.5% | 945円 | 一部の決済方法は6.5%。有料プランは固定費が発生 |
| systeme.io+Stripe | systeme.io 0%+Stripeカード3.6% | 964円 | Stripeの本人確認、法務表示、初期設定を自分で行う |
systeme.ioの数字が最も高く見えますが、これだけで最適とは言えません。販売ページを作り、Stripeを接続し、購入後メールを設定し、集客も自分で行うからです。逆にnoteは手数料が高めでも、文章の公開から販売までが早く、note内の読者に届く可能性があります。
サービス別の向き・不向き
note:文章を読ませて、そのまま購入してもらう
無料部分で悩みや結論を伝え、有料部分へ進んでもらえるため、記事を読む体験と購入が自然につながります。一方、独自の販売ページや購入後の細かなメール導線、複数商品の追加提案を自分で設計したい場合は制約を感じやすくなります。
Tipsでノウハウを販売する実際の手順を見る →
BOOTH:完成したファイルや創作物を売る
作品や素材を探している利用者との接点を持ちやすいのが特徴です。メールで使い方や商品の価値を伝えて、講座販売へつなげる仕組みよりも、「作品を見つけてもらい、買ってダウンロードしてもらう」ことを優先する場合に検討しやすい選択肢です。
BASE:自分のショップとして商品を並べる
公式のデジタルコンテンツ販売Appでは、購入完了画面と購入後メールから商品をダウンロードできます。ただし、デジタル商品は利用できる決済方法、端末、ファイル容量、ダウンロード回数などに注意事項があります。登録前ではなく、販売前に公式条件を確認してください。
STORES:シンプルなショップ型で自動配布する
購入完了後にダウンロードでき、購入者メールにもダウンロードボタンが表示されます。フリープランは固定費0円ですが、決済手数料は決済方法で異なります。ショップへの訪問者は基本的に自分で集める必要があります。
STORESでPDFを販売する方法・手数料・注意点を読む →
systeme.io:販売後のメールと次の商品まで設計する
無料プランでも販売ページ、決済連携、メール、限定的な自動化を使え、systeme.io側の取引手数料は0%です。一方、Stripeの本人確認やセキュリティ申告、決済ページ、購入者タグ、メール配送などを最初に設定する必要があります。RevenueMapでは200円の商品を実際に購入し、決済後のメールにPDFが届くところまで確認しました。
迷ったときの選び方
RevenueMapの判断:最初の1商品と、その後を分けて考える
「まず売れるか試す」だけなら、note・BOOTH・BASE・STORESは合理的です。特に既にフォロワーがいる場所や、商品の種類に合うマーケットがあるなら、その強みを使うべきです。
ただし、最終目標がPDFを1回販売して終わることではなく、購入者へ追加情報を届け、講座や相談など次の商品へつなげることなら、最初から顧客導線を持てる仕組みを選ぶ意味があります。RevenueMapがsysteme.ioを検証している理由は、単に手数料が低いからではなく、販売ページ・決済・メール・商品提供を一つの購入者体験として設計できるかを確かめるためです。
Noteの少額商品から講座や個別支援へ広げる場合は、価格を上げることより、購入前に次の商品をどこまで知らせるかが重要です。Noteが売れた後、高額商品へつなげるときの罠と安全な販売導線で、規約と表示の注意点を整理しています。
PDF自動販売に必要な5つの仕組みから確認する →
販売前チェックリスト
- 商品の中心は文章か、ダウンロードファイルか
- 見込み客はどこから商品ページへ来るか
- 販売後にメールや次の商品を案内するか
- 購入者がスマホでも受け取れるか
- 販売手数料だけでなく、固定額と振込手数料も確認したか
- 特定商取引法に基づく表示、デジタル商品の返金条件、問い合わせ先を用意したか
- 公開前に自分で実購入し、決済・メール・ファイルを確認したか

